今年の3月はかなり寒い日が続いている。
昨年はこの時期にはもう桜が満開だったが、今年はまだ三部咲といったところだろうか。
それでも暦の上では春である。
四月になったら、下の娘は新しい保育園に転園する。
今兄弟別園なのを兄の園に合わせることにした。
二拠点送迎はできないことはないが、引っ越したりしたことで娘の園が少し遠くなってしまい、しんどさを感じることもあった。
兄妹が同じ園なら加点がつくので、今のうちに、と思い、春からお兄ちゃんと同じ園に通ってもらうことにした。
下の娘が通っている園は、息子が0歳の時からお世話になっていた園だ。
妊娠して新居を構えた後に、今住んでいる区が保活激戦区だということを知った。
居住年数が優先順位に反映される区なので、新参者の私たちは認可保育園には入れない可能性が濃厚だった。
どうしよう、と焦っている中、友人に認可外保育園のことを教えてもらい、新居の近くで雰囲気も良かったのでそこに通うことにした。
認可外は先に予約を受け付けていて、保育園に入れるのが確定できるのも助かった。
結局大した保活もせずに保育園を決めることができて、正直ホッとした。
保育園に預ける前は本当に不安だった。
仕事への焦りから半年で復帰することにしたけど、息子は馴染めるだろうか、とか
園庭もない小さな保育園なので、もっと広いところの方がいいんだろうか、とか
悩もうと思えば悩みは腐るほど出てきた。
でもそんな不安も、保育園に通ううちに杞憂に終わった。
息子は保育園に馴染み、先生たちからたくさん愛情を受け取り、園庭はなくても毎日お散歩に行き、毎日栄養の整った食事を食べて楽しく遊んで帰ってきた。
できるだけ早く迎えにいくようにしていたけど、出張で一度延長保育を頼んだことがある。
その日は息子が最後にお迎えされる子になってしまったけど、遅くまで園長先生と楽しく遊んでいたこと、「お母さんが頑張っているからいい子にしてましたよ!」と言ってくれた。
息子は大丈夫かなあと思いながらダッシュで駅から帰ってきた時、ホッとする言葉をかけてもらえてちょっと泣いたのを覚えている。
2歳までの小規模園だったので、いつかは転園しなければいけなかった。
近所に新設の認可保育園ができるのをきっかけに、1歳クラスの終わりで息子は転園した。
ちょうどその時期に下の娘の妊娠がわかり、息子はその園を離れることになったが、翌年から娘がまた入りたい旨を伝えると、喜んで予約を受け入れてくれた。
そして一年だけ間を開けて、娘はまたその園に通い始めた。
娘にも同じように良くしてくれた。
家では第一子よりも雑に育ててしまっている負い目があったけれど、保育園に行けば娘は一人の赤ちゃんで、先生たちに可愛がられて毎日楽しそうに通っていた。
お迎えの時に息子を連れていくと、昔お世話になっていた先生たちはしょっちゅう息子を抱きしめてくれた。
息子も前の園の先生に会いたいから、娘の送迎について行きたいとよく言っていた。
転園してからも優しく接してくれる先生たちが本当に嬉しかった。
転園するかどうかは正直とても迷った。
東京都が第二子の保育料無料を打ち出し、認可外は対象外と言われた時には転園かなあと思った。
しかしその後認可外にも補助が出ることがわかり、さらに迷った。
娘のことだけを考えれば、きっと今の園に通う方がストレスはない。
でも送迎の手間とか、いずれ転園することとか、色々考えた結果、今転園することにした。
結論を出した後でも今の園で楽しそうにしている娘を見るたびにこれで良かったのかなあと迷うし、今でも迷っている。
本当なら今の園にずっと通わせてあげた方が良かったのかな。
でも、とりあえず四月から転園である。
慣らし保育に備えて、実家義実家の手を借りる準備もしてある。
私も一応四月頭はあまり予定を入れずに静かに過ごすつもりである。
娘は結構なストレスを感じるだろう。0歳で何も分からず預けられていた頃とは違う。
お兄ちゃんのいる園なので少しは馴染めるといいのだが。
思えば娘の通う園は息子が生まれた0歳の歳から、ほぼまるまる4年何らかの形でお世話になってきたのだと思うと感慨深い。
多分保育園がなかったらここまでまともに子育てできていないと思う。(今でもできているとは言い難いけど)
コロナの時もまめに情報発信をして、一緒に乗り切ってくれている感があった。
小さくて暖かくて本当にいい園だった。
素敵な先生に恵まれたと思う。
こんなところに書いても仕方がないけど、心の底から感謝を伝えたい。
娘と息子にとって平日は家庭以上の時間を過ごす、大事な場所だった。
いい園に出会えて良かったと思う。
新しい園でも、娘が楽しく過ごせますように。