娘が初めて寝返りをした。
一度できるようになるととにかく寝返りたいのか、一生懸命何回も何回も寝返っては自分で戻れなくて助けを求めてピーピー泣き、元に戻せばまたひっくり返りに行く。
息子の時もこうだったなあと思い出す。
息子との育休中の時間は絶対に忘れたくないなと思っていたのに、忘れていることの方が多い。
娘に対してはさらに覚えていないことも多い。
気づいたらもう四ヶ月も経っている。息子の時のように、一日一日が長くて、早く成長してほしいけど小さいままでいてほしいというような気持ちを抱く余裕もない。あっという間に首も座ったし寝返りもできた。
今一緒にいれる時間を、できるだけ忘れたくないな、と思う。
目が合うとにっこり笑うようになったことも、ふわふわの白いほっぺも、むちむちの太ももも、抱っこした時にぎゅっと服を掴んでくることも、寝起きに鼻水を出しているところも、眠くなってくると猫みたいになうなうと泣くところも、全部全部忘れたくないな、と思う。
毎日娘の寝顔を見ながら、可愛いなあ幸せだなあと思う時、死ぬ時に思い出す景色はこれかな、とも思うけど、息子の時にも同じことを思っていた気がする。
だからきっと死ぬ時に思い出す景色はどんどん更新されていくんだろう。
まだ冥土の土産の景色を考えるには早すぎるのかもしれない。
これからも忘れたくない景色がどんどん増えていく。
きっと忘れてしまうけど、できるだけ覚えておきたいと思った。
感傷的になったポエムでした。