産休備忘録

育児をなんとかサバイブしたい母親業初心者のブログ

生後二週間検診とおっぱい戦争

早いもので、もうすぐ生後三週間が経過しようとしている。

 

今週は生後二週間検診のため、産後の初めてのお出かけをしてきた。

 

検診では体重測定、授乳法の確認、母親のメンタルチェックアンケートがあり、30分ほどで終わった。体重は退院後で順調に増加しているとのことで一安心。ただし少し増えすぎな部分もあると言われた。今は授乳方法として母乳とミルクの混合にしていると話すと、母乳が十分でていると言うことだからミルクを減らしていきましょうというアドバイスを受けた。

 

この、「母乳が十分に出ている」という感覚、なかなか難しい。。ミルクであれば自分で与えた量を可視化できるが、母乳に関してはどれくらい飲んでくれたのかが数量的に捉えづらいので、どうしても足りているかどうか不安になる。産院には赤ちゃんの体重計があり、母乳飲む前と後で体重を測って母乳量を測定していたが、家にはそんなものはない。赤ちゃんが飲んで満足そうにしていれば十分出ているということなんだろうが、こちらも子育て初心者、赤ちゃんのサインなどというものが正しく受け取れているかもわからない。

 

産後の生活で想定外だったのは、おっぱいについてこんなに悩むんかい!!ということ。

 

もっと産後のメンタルとか体調とかにガタがくると思っていたのだが、今のところ夫が家にいてくれるおかげでその辺りは順調に回復してきている。育児に関しては二人で一緒に悩みながらあれこれ試行錯誤できているけど、母乳に関してはどうしても母親しか体感できないものなので、課題として周囲と共有することが難しい。どうしても一人で抱えがちで、産後クライシスもこの孤独感から発生するものが多いのではないかと思う。

 

ここのところおっぱいに関しては悩むことが多く、ネットや本でいろんな記事を参照していたので少しまとめてみようと思う。

 

そもそも、母乳だろうとミルクだろうと、子供が健全に育ちさえすればいい、というこだわりのない人が多数派なのではないかと思う。自分自身も、子供への栄養法としては特にこだわりなく、母乳がいいと聞くので出るのであれば母乳をあげたいし、ただ保育園に預けたり夫にも面倒を見ていてもらう時間を考えるとミルクも臨機応変に足していきたい、くらいの考えだった。

 

ネットでいろいろググってみると、母乳はいいものだとされる中、それがいきすぎて母乳至上主義になっている産院もあるという。また、親世代から、粉ミルクではなく、母乳で育てるべきというプレッシャーを受けることもあるだとか。

 

この辺の対立がなぜあるかなどの解説も含めて、本を読んだ中で一番参考になったのはこの本。

www.naigai-p.co.jp

母乳とミルク、どちらがいいという話ではなく、母乳を続けたい人にはその続け方、粉ミルクを足すならその足し方、粉ミルクだけでいくならどうやって飲ませるかなど、丁寧に、そして産婦人科医と小児科医が書いている本なので、医学的根拠に基づいて説明してくれている。また、背景についても詳しく書かれているため、粉ミルクと母乳がなぜここまで対立するものなのかという話も触れられていた。戦後日本では女性の栄養状態が良くなく、粉ミルク推進時代が1970年代くらいまでは続いたが、その後世界的に母乳育児が見直され、現在は母乳推進の時代になっていると。そういう背景があったから世代によって意見が違うのだなあと少し納得する。

 

 

母乳に関してはこの本も参考になった。「ちょっと理系な育児 母乳育児編」。母乳育児のため、まずは母乳育児の始め方(病院の選び方が結構大事だと知る)、続け方、辞め方が細かいエビデンスとともに詳細に解説されている。

 

www.lmagazine.jp

著者の方のブログも結構参考になる。

rikei-ikuji.com

 

医学的にも母乳育児はメリットがあることが広く言われているが、そもそもそこまで影響はないのでは?という意見を紹介しているのが以下の本。「家族の幸せの経済学」。経済学者の人が書いている本なので医学的な根拠としては薄いが、母乳で育った子供とそうでない子供を追跡調査し、長期的にそこまで大きな影響はなかったという海外の研究結果を紹介している。この本はそれ以外にも、保育園に預けることや育休のメリットを経済的に紹介したりと、いろんな研究結果を元に、子育てに関する神話をバッサリ切っているところが面白かった。

www.kobunsha.com

 

一番最初に紹介した「産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK」では、母乳至上主義の一派を「おっぱい右翼」、粉ミルク合理主義を「おっぱい左翼」と名付けていた。もし産後の体力も気力も削られているときに、母乳にすべき!!!というような主張をされたらそれはそれで辛いものがあるだろう・・・。知らないところでおっぱいに関する戦いが生まれていることを知った。

 

だらだらと読んだ本の紹介をしてしまったが、産後だとやはりまだ頭がまわってないからか、うまく自分の意見を言葉にまとめきれない。。長々と読んでくださった方がいたら、ありがとうございます。