産休備忘録

育児をなんとかサバイブしたい母親業初心者のブログ

錦糸町の黄金湯に行った日記

 

錦糸町は今、サウナの聖地として話題らしい。

 

アド街ック天国でも錦糸町のサウナが取り上げられており、サウナ好きのためのドラマ「サ道」でも最近放送されたスピンオフ版の舞台の一部が錦糸町だった。確かに錦糸町は古くからJRAの馬券売り場もあり、ピンク街もあるおじさんの街であり、サウナはそこに相応しい。実際有名所のサウナである楽天地、ニューウイングあたりは全て男性専用車である。

 

そんな中で最近話題の黄金湯という銭湯にあってきた。夜外に出たのが久しぶりすぎていろんな刺激があったので、日記がてら書き留めておこうと思う。


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土曜九時過ぎ、寝かしつけを夫に託して銭湯に向かう。ここ最近ツイッターのサウナー界隈でよく話題になっていた黄金湯。家からチャリで15分位。

 

子育てしているとなかなか夜は外出しづらくなるが、緊急事態宣言でお店もやってないとなると輪をかけて出かけない。九時以降に家を出たのなんて今年に入ってから初なのでは、とふと気づく。

 

せっかくなので緊急事態宣言中の錦糸町の街を見ていこう、とラブホ街をチャリで突っ切ってみたが、そんなに多くはないにせよ普通に人影はあり、店もいくつか開いているところもあった。さすが錦糸町。警察が2件ほど出動している現場にも遭遇した。

 

総武線の高架下、若い女性が蹲って、私はもう無理だよぉぉぉおと叫んでいたが、何があったんだろうな…。事件と呼ぶほどでもないからか、警察が遠巻きに見守っていた。

 

チャリを駅の駐輪場に止める。黄金湯へ歩いていく途中、ネコ耳カチューシャをつけたお姉さんが立っているのを見かけた。それらしいお店なのだろう。緊急事態宣言下でもっと人のいない殺伐とした錦糸町を想像していたが、賑わっている界隈もあるようである。

 

そんなこんなでついた黄金湯。最近リノベされたばかりとあってかなりきれいでモダン。ブルーボトルコーヒーの設計に関わった建築会社のデザインと聞いてなるほどと思う。入り口に券売機があり、入湯料と合わせてサウナ代を払う。女性は300円、男性は500円。男性の方が広いのだろう。

 

銭湯内はシンプルで、コンクリート打ちっぱなしの天井や、シンプルにデザインされた荷物ロッカーがおしゃれな感じだった。かなりリノベしたんだろう。お風呂はあつ湯、薬湯、炭酸湯、水風呂の4種類。左から順に熱くて、あつ湯は少ししか入れなかった。薬湯は適度に熱く入りやすい温度で、炭酸湯はぬるめの心地よい湯。あまりに心地よいのか、炭酸湯で寝てしまっている人がいて、途中見回りに来たスタッフに起こされていた。お風呂で寝るの危ないね。

 

サウナは二人くらい向けのこじんまりとした大きさ。ヒノキの香るきれいなサウナだった。サウナの後は水風呂というのがサウナーのお決まりだが、水風呂はキンキンに冷えており、私は前から苦手なのだが今回も入れなかった。

 

三十分ほどのんびり入浴し上がる。髪を乾かしていると、隣りに座っていたきれいな女の子がなんとフルメイクし始めた。風呂上がりにフルメイク!?と思ったが、見渡してみると入浴しているのは若くてきれいな女性ばかり。下町の銭湯ってだいたい地元のオバチャンが一大勢力なのに、ここは違う…!きれいになった話題のスポットだけあって、若者がたくさん来てるんだろう。昔通っていた地元の人たちは離れてしまったのかもしれない。

 

風呂上がりにのんびりするようなスペースはほとんどなく、そのまま外に出た。先程のフルメイク女子が彼氏と合流しており、それでちゃんと化粧してたのかと察する。同じタイミングで銭湯を出た若い男性三人組は、そのまま店頭前で写真撮影をしておりひとりが「今から八王子帰るのだるいわ〜」と呟いていた。確かに錦糸町から八王子は遠い。こんな時間によくここまで来たものである。

 

帰り道、チャリを取りに駅の駐輪場まで歩いて帰る。途中飲み屋から出てきたカップルが前を歩きだし、下心満々なやり取りをしていた。今この時間からでも新幹線に乗って京都でも名古屋でも連れていけるよ?と誘う男に対し、酔っ払って千鳥足な女性は、今から行って泊まれるの〜?それなら潮見まで出て東京駅行かないと〜、とよくわからない返事をしていた。新幹線に乗らなくても潮見まで行かなくても、ここは錦糸町、ラブホはすぐそこにあるから大丈夫なのだと思うが。途中で追い抜いてしまいカップルのその後を知らないが、健闘を祈る。

 

チャリの駐車場近くでは、行きにも見かけた猫耳お姉さんがスマホを見て立ち尽くしていた。遅い時間までお疲れさまです。ひっそりと営業を続けているお店もあるのだろうなと思う。

 

帰りはラブホ街は通らず、明るい大通りを通って健全に帰りました。一歩横道に逸れるだけでディープゾーンが広がる街、錦糸町。サウナの聖地のしての顔も持ち、なかなか深い街である。

 

久しぶりに夜街に出て感じたのは、そんなところでした。